1月6日の「認知再構成法」では、
『認知の歪み』について紹介しました。
「認知再構成法」については、
こちらを参照ください。
生活をしていると様々な考えが浮かんできます。
その考え方は性格と同じように、その人なりの癖があると言えます。
その癖を『認知の歪み』と言います。
認知再構成法において、自分で自分を苦しめてしまう考えをやわらげていく際には、この認知の歪みをヒントにしてみると良いかもしれません。
考え方をただ変えようと思っても、なかなか変えられない場合があります。
しかし、認知の歪みをもとに整理できていると、違った考え方をするヒントが浮かぶ場合があります。
プログラム中も、認知の歪みを紹介したことで、自己理解を深められた方がいました。
認知の歪みは、自己理解を深めるためには役立つ考え方ですが、気をつけなければならないこともあります。
「歪み」と聞くと、どうしても「あってはならないもの」、「ダメなもの」、「なくさなければならないもの」と思ってしまいます。
しかし、認知の歪みは、その人の個性と重なっている部分もあるため、なくすことはできません。
仮に、なくすことが出来たとしても、それは、その人らしさを失うことになります。
その結果、意欲はより低下するでしょう。
そのため、認知の歪みをなくすのではなく、その考え方の癖(認知の歪み)とうまく付き合っていくことが大切です。
上手く付き合っていくためには、
その癖によってうまくできていた部分を見つけてあげて、大事にし、
その上で、うまくいっていない部分を優しく受け入れ、調整してあげることが必要です。
「正さなければならないもの」、「あってはならないもの」と批判的に認知の歪みを捉えるのではなく、思いやりをもって認知の歪みと向き合うことと言えます。
キウイでは、『セルフ・コンパッション』を取り入れていますが、ここでもセルフ・コンパッションが重要です。
「セルフ・コンパッション」については、
こちらを参照ください。
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