2016年12月26日月曜日

キウイ卒業間近の方に発表をして頂きました

1126日(土)になりますが、もうすぐキウイを卒業される方に、発表をして頂きました。
発表の目的は、以下の通りです。
(発表者の場合)
①休職時(キウイ利用開始)から現在までを振り返って頂くこと
②①の振り返りによって生じる精神的な負担に耐えること
③人前で自身の経験を適切に伝えられるよう準備し、実行できること
④発表をすることで、復帰し、キウイを卒業することを実感して頂くこと
(発表を聞く方の場合)
①発表を聞き、復帰する上でのポイントを参考にすること
②実際に復帰し、フォローアップも終えつつあるキウイ卒業間近の方の話を聞き、復帰できることを実感して頂くこと

今回の発表では、以下の内容を発表して頂きました。
・会社において調子を崩し始め、休職し、復帰するまでの気分の変化
・会社を辞めようと決めた理由
・復帰のタイミングはどのように決めたのか?
・転職して良かったことと悪かったこと
・復帰まで病気とどのように付き合ったのか
・再就職後の今、再発の不安はあるか?
・復帰した現在、休職に至った病気の原因を克服できたか?
・復帰後の働き方で気をつけていること
・現在、病気になったこと、休職したことをどのように考えているか?考え方や生活において、休職前と比べて変化はあるか?
など

今回の発表者は休職の後、退職し、転職された方でした。
そのため、今回の発表では再就職に関する質問が多く出ました。
特に、再就職の面接において、“病気のことをどのように相手企業に伝えるか?”について活発に意見が交換されたのが印象的でした。

以下、発表者の感想です。
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正直、発表をする前は、
・なぜ、発表をする必要があるのか、
・不安な気持ちにさせてしまうのではないか、
という思いがありました。
ですが、実際に発表をしてみると、皆さんがすごく真剣に聴いてくださったので、発表してよかったと思えました。
私個人の考えや行動であるため、他の人に押しつけるつもりはありません。
1つの経験として、皆さんの支えになれば幸いです。

最後に一言!
自分のペースでいいので、無理をしたり頑張らないで、療養してください。
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この発表をして頂いた方は、先日、キウイを無事に卒業されました。
スタッフとしては、そのことがとても嬉しいと感じる今日この頃です。

ぜひ、再発することなく、自分らしい働き方・自分らしい生き方で過ごしていってほしいと願っています。


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2016年12月7日水曜日

忘年会

12月になり「寒いなあ!」っと思われる日が増えたのではないでしょうか?
毎年、この時期になると忘年会を行う企業が多くなることと思います。

この忘年会ですが、口では「忘年会をします」と言うのは簡単ですが、意外と準備を進めるのは大変です。
大変な理由をざっと挙げてみると、下記のようなものがあると思います。

開催日を決定することが大変

開催日の決め方は様々ですが、基本的に社長や本部長など重要人物の予定をまず確認し、その上で、大勢の方が参加できる日にする方法が一般的のように思います。
しかし、年末の忙しい時期であり、予定が入っている人が多く、なかなか開催日を決められないという経験がある方が多いのではないでしょうか。

お店や料理のコースを予約することが大変

企業によっては、
一昨年や昨年、利用したお店を避けたり、
重要人物が好きなお酒がコースに含まれるか確認したり、
ビールが会社のお得意様のメーカーのものか確認したりしなければなりません。
また、忘年会参加者数が100人くらいになると、それだけの人数が入れるお店を見つけるだけでも一苦労です。
そして、この時期は忘年会シーズンでお店の予約が埋まりやすいので、早め早めの計画的な対応が必要になります。
企業によっては、お店の下見をすることがあります。
また、二次会に参加される大体の人数を予測し、二次会用のお店を予約する場合もあります。

忘年会中の流れを決めることが大変

乾杯の挨拶を誰にお願いするのか。
座る場所は、どのようにするのか。
余興は必要か。
これらのことも考えるのが大変ですね。

上記に挙げたことは、システム・エンジニア経験のあるキウイのスタッフが、実際に体験したことがほとんどです。

このように忘年会を企画することは、とても計画性の必要な作業である言えます。

そして、今回、なぜ忘年会のお話をしたかというと、現在、キウイを利用されている方から忘年会をしたいという希望があったためです。
その希望を受けて、キウイスタッフで話し合い、リワークプログラムの一環として忘年会を行うこととなりました。

リワークプログラムの一環として行うので、
・お店ではなくクリニックで行うこと、
・アルコールは禁止であること、
・デイケアの時間の範囲内で行うこと(時間厳守)、
・参加者がそれぞれ役割を持ち準備を行うこと、
・キウイ利用者は、病状や復職にむけた進捗など様々であるが、全ての利用者が参加しやすく、楽しめ、有益なものとなるように企画すること
などなど、制限がありますが、皆さんで協力して楽しい忘年会を開催してほしいと思っています。

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2016年10月28日金曜日

グループワーク

リワークデイケア・キウイでは、今週からグループワークを始めました。

具体的な内容としては、学校で行われるようなグループでの調べ物学習をイメージされると良いと思います。

今回のテーマは、「キウイに通われている利用者の皆さんが、現在、気になっていること・不安なことは何ですか?それを解消するためには、どうすればいいですか??」です。

キウイでは、心理教育として、スタッフの方から利用者の皆さんに、休職中の過ごし方や、病気との付き合い方、無理のない復職の仕方などをご説明しています。
しかし、リワークデイケアでは、利用者自身が自分の課題を解決しようというモチベーションが必要不可欠であり、心理教育だけでは、このモチベーションが高まりづらいと考えられます。
そのため、そのモチベーションを高めることを目的として、このテーマを設定しました。

また、グループワークの目的には、もう一つ、コミュニケーション能力の回復を図ることもあります。
仕事をされていた方が、休職することで、他者との関わりが減少し、コミュニケーション能力が以前よりも低下してしまうと考えられます。
そのコミュニケーション能力を回復し、
例え、他者と自分の考えが異なっても適切に自分の考えを伝えることができること、
対人関係でストレスを過剰に受けないようすることが、復職する際には必要です。
その必要な能力をこのグループワークを行うことで、回復することを狙いとしています。

なお、グループワークは、数日にわたって行いますが、初日は、下記①②③を行いました。
①気になっていること・不安なことの洗い出し(ブレインストーミング)
②洗い出した項目の分類
③チーム決め

戦略を練ったり、問題を解決する方略を検討したりする際に、上記①、②のようにブレインストーミングを行い、それを分類することは、ビジネスマンとして一般的なことであり、実際に経験がある利用者様もいらっしゃいました。
一方で、初めての方もおり、とても興味深そうに参加されていました。

②洗い出した項目の分類をされている様子

分類結果がコチラ
分類した結果、やはり「うつ病」と「復帰(復職)」に関することが多かったようです。

分類の後、チーム分けを行い、2チーム作りましたが、今回は2チームとも「復帰」に関することをテーマにグループワークを行うこととなりました。

グループワークは始まったばかりですが、ぜひ、利用者の皆さんが納得のできる回答を掴むことを願っています。

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2016年9月24日土曜日

認知行動療法について

雨の日が多いですが、朝夕ともだいぶ過ごしやすくなりましたね。

さて今日は、リワークデイケアで行っている認知行動療法についてご紹介します。

認知行動療法というのは、「現実の受け取り方」や「ものの見方」である認知に働きかけてこころのストレスを軽くしていく心理療法の一種です。認知には、何かの出来事があったときに瞬間的にうかぶ考えやイメージがあります。その認知により、気持ちが動いたり行動が起こります。ストレスに対して強いこころを育てるためにはその「認知」に気づいて、それに働きかけることが役立ちます。

簡単な例を挙げますと、「上司にあいさつしたが、無視された、私は嫌われている」という考え方から、「上司にあいさつしたが、返事がなかった、気づかなかったのだろう」と考え方の幅を広げます。このように、認知行動療法により、認知のクセを修正していくことは、うつ病の再発予防に役立ちます。以前と同じ状況でも、柔軟で現実にあった対応をとれるようになっていきます。

下図の認知行動療法のモデルとは、「状況」をどのように「認知」するかによって「行動」「気分」「身体症状」が変わってくるという図式です。この図式に自分の状態を当てはめ、認知や行動の問題点を探っていきます。


 

2016年9月5日月曜日

リワークデイケア・キウイのご紹介

はじめまして、当院3階リワークデイケアスタッフです。
リワークデイケアの紹介をさせていただきます。

リワークデイケアとは、うつ病などで休職する方の職場への復帰支援を行う施設です。また当院のデイケアを終了後、復職・就労された方を対象としたフォローアップも準備しています。
うつ病等の初期には投薬治療を受けながら十分な休養をとることが重要です。ある程度症状が回復してきたら、毎日決まった時間にリワークに通うことで通勤と仕事の感覚を取り戻します。朝起きることで日中の活動性を高め夜に休息するという生活リズムを作って復職に備えます。
リワークデイケアのプログラムは、心理教育、認知行動療法、SST等様々なものがあります。これかから少しづつ紹介していきます。

写真は、3階リワークデイケア室より見える埼玉スタジアムです。

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