2016年9月24日土曜日

認知行動療法について

雨の日が多いですが、朝夕ともだいぶ過ごしやすくなりましたね。

さて今日は、リワークデイケアで行っている認知行動療法についてご紹介します。

認知行動療法というのは、「現実の受け取り方」や「ものの見方」である認知に働きかけてこころのストレスを軽くしていく心理療法の一種です。認知には、何かの出来事があったときに瞬間的にうかぶ考えやイメージがあります。その認知により、気持ちが動いたり行動が起こります。ストレスに対して強いこころを育てるためにはその「認知」に気づいて、それに働きかけることが役立ちます。

簡単な例を挙げますと、「上司にあいさつしたが、無視された、私は嫌われている」という考え方から、「上司にあいさつしたが、返事がなかった、気づかなかったのだろう」と考え方の幅を広げます。このように、認知行動療法により、認知のクセを修正していくことは、うつ病の再発予防に役立ちます。以前と同じ状況でも、柔軟で現実にあった対応をとれるようになっていきます。

下図の認知行動療法のモデルとは、「状況」をどのように「認知」するかによって「行動」「気分」「身体症状」が変わってくるという図式です。この図式に自分の状態を当てはめ、認知や行動の問題点を探っていきます。