2019年3月26日火曜日

アロマプログラム『スプレーづくり』

キウイでは、アロマのプログラムを始めました。
アロマを行うことをキウイのメンバーさんに伝えると、皆さん「アロマって、どんなことをするんだろうね~(笑)」とニコニコしながら楽しみにしているようでした。

当日は、まず、みんなで1つの香りをかいで、その香りから連想するイメージを表現してみました。
表現方法は、皆さん様々で、文章で表現する方もいれば、絵を描いて表現する方もいました。
キウイでは、あまり絵を描いたりしないので、絵を真剣にきれいな色彩で表現している方を見ると、その方の違った一面が垣間見えたようでした。

次がいよいよメインのスプレーづくりでした。
4つの精油を用意し、皆さん、自分の好みに合わせてブレンドをしました。
1つ1つの精油をじっくりと味わいながら、「これ好きかも」、「ちょっときついなぁ」っと言いながら、皆さん真剣にブレンドをしていました。
スプレーができあがると、満足そうな笑顔の皆さんが印象的でした。


キウイでは、ディベートや新聞要約など皆さんをせかしてしまうプログラムが多いです。
これは、キウイに限ったことではなく、仕事においても、皆さん、ノルマや締め切りにせかされながら仕事をしていることが多いのではないでしょうか。
だからこそ、キウイのプログラムには、せかすプログラムを多くすることで、仕事に戻るリハビリを行っているのですが……。

しかし、生きていく上では、せかせかとした時間ばかりではなく、スローダウンしてあげる時間も必要です。
与えられた時間を目一杯使って、1つのものをじっくりと味わう体験も大事なのだと思います。

再休職しないように、休職前とは違う生活を築いていくためには、アロマのようなじっくりと味わうプログラムも大切だなぁっと思いました。

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2019年3月20日水曜日

悲しいから泣くのではない、泣くから悲しいのだ


キウイ日記でも紹介した2月のプレゼンプログラムでは、評価者が提案内容をよりリアルに体験できる工夫をしたチームが勝利しました。

この結果は、感情について考えるうえでもとても重要だと思います。
2月のプレゼンプログラムのテーマは、『キウイの皆で楽しめる30分程度のレクリエーションを企画する』でした。
ポイントは、評価者に企画したレクリエーションを楽しいと感じてもらうことです。

では、そもそも楽しいという感情は、どのように生じるのでしょうか?

感情が生じる過程を説明する理論は、様々なものがありますが、その中の1つにジェームズ=ランゲ説というものがあります。
これは、刺激・状況によって生じた身体反応(笑う、泣くなど)が、感情体験(楽しい、悲しいなど)を引き起こすというものです。
提唱者であるジェームズは、「悲しいから泣くのではない、泣くから悲しいのだ」と説明しています。
すべての感情がこの理論に従って生じるわけではありませんが、この理論を支持する研究結果も報告されています。
例えば、「不機嫌な時の表情」と「笑った時の表情」をペンを使って強制的につくり、漫画の面白さを評価したところ、「笑った時の表情」の時の方が漫画をより面白いと感じたそうです。

この理論は、今回の軽レクの結果にも当てはまるかもしれません。
文字を使って具体的にレクリエーションの面白さを説明するのではなく、
評価者に実際にレクリエーションを体験してもらい、笑ってもらうことで、より楽しいと感じてもらえたのではないかと思います。

感情は、頭を使って理解して生じるものではなく、身体を使って体験して生じるものなのだと思います。

うつ病の治療では、憂うつな気分を和らげ、ポジティブな気分(嬉しい、楽しい)を取り戻していくことが必要です。
そのためには、ただ休み、「あまり考え込んだり、悩んだりしないようにしよう」と頭で考えるだけでは不十分です。
行動をし、笑うという体験をすることで、ポジティブな気分を喚起することが必要です。

ぜひ、気分の安定を図るために、積極的にいろいろな行動をしてみてください。

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2019年3月5日火曜日

プレゼンプログラム『30分レクの企画(2019年2月)』

キウイにおいて、プレゼンプログラムを行いましたので、その様子をご紹介します。
今回のお題は、『キウイの皆で楽しめる30分程度のレクリエーションを企画』するというものでした。

3チームつくり、チームで一つ企画してもらいました。
企画されたレクリエーションは、このようなものでした。

Aチーム「YES or NO 以心伝心ゲーム」




















Aチームは、チーム名(こまつし)を考え、プレゼン開始時には、レク名をチームみんなで大声で発表するなど、チームワークの良さが光りました。
また、ゲームで使用するジェスチャーもチームみんなで行っており、チームみんなで楽しんで発表しているようでした。

Bチーム「文字並びかえゲーム」




















Bチームは、ルールや時間、準備するものなどが非常によく練られていました。
そのままレクができてしまう感じでした。
また、プレゼン時は例題の正解欄が紙で伏せられており、プレゼン中に聞いている方に回答してもらい、正解を発表する際に伏せている紙を取って、正解発表するなど、発表資料の作りこみもしっかりとされていました。

Cチーム「漢字だヨ 全員集合」

























Cチームは、プレゼン中に部首の紙を配布し、聞いている方にゲームを体験してもらう工夫をされていました。
部首の紙が配布された際の、プレゼンを聞いている方のニコニコした表情が印象的でした。
実際にリアルに体験できたことで、このレクの内容や楽しさを聞いている方は実感できたのだと思います。

以上、3チームに発表をしてもらい、みんなで評価をしました。
評価項目は、下記のとおりです。
①わかりやすく、制限時間を守れたプレゼンである
②テーマに対する提案内容が作りこまれている
③チームで協力しようとしている様子がわかる
④プレゼンを聞いて心が動かされた

そして、結果は、、、Cチームが見事、勝利しました!!
勝因は、やはり実際に体験してもらったことで、内容と楽しさを伝えることができた点だと思います(笑)




















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