キウイにおいて、ディベートプログラムを行いましたので、その様子をご紹介します。
今回の議題は、『皆勤賞という賞は必要?不要??』でした。
必要チームからは、
・学生においては、休まずに出席できることは履歴書に書けるのでアピールになる
→そのような学生は、企業からも求められる
・体調を自己管理できることにつながる
→リワークとしても大切
・勉強、運動だけでなく、皆勤であることを褒めてあげる項目の1つとして設定することで、自信を育む
…などの主張がされました。
一方、不要チームからは、「体調が悪くても無理をしてしまう価値観が築かれてしまい、休むべきときに休むことができなくなることにつながる」ということを、ニュースの出来事や日本人の勤勉性に触れながら主張されていました。
結果は、↓の画像の通り、不要チームが勝ちました。
キウイのディベートの評価項目は、このようになっています。
○立論力
①主張の中に、適切な情報を根拠として入れることができている
②立論の内容がしっかりと組みたてられている
③自分の立場に沿って主張できている
○質問・反駁
①質問意図が明確で、的を得た質問になっている
②質問すべてに対して、的確に回答できている
③反駁内容が納得できる
④思いやりのある言葉づかいをしており、相手チームに対して配慮が感じられる。第三者が聞いていて、ネガティブな感情(イライラ、傷つきなど)を感じない。
○結論
①相手チームから質問され、反駁した内容を組み込み、よりバランスの良い主張となっている。
※だからと言って、自チームの立場(賛否)に従っていること
②内容がしっかりと組みたてられている
○全体を通して
①協調性が感じられた
②制限時間を超えることがなかった
③聞き取りやすい(下を見てない、程よい声の大きさなど)説明で、引き込まれるような内容・発表だった
勝利した不要チームは、特に、相手チームから質問に対する回答を素早く的確に行えていました。
また、その際にもデータや事例を示しながら、説明ができていました。
そして、それをもとに立論を改善し、しっかりとした結論を作ることが出来ていた点が勝利につながったように思います。
一方、負けてしまった必要チームは、データや事例をなかなか示すことが出来なかった点が、勝敗に影響を与えたように思います。
主張で述べられていた「勉強、運動だけでなく、皆勤であることを褒めてあげる項目の1つとして設定することで、自信を育む」ことは、非常に重要なことですが、それを説得力のある形で言語化できないでいる様子が見られました。
この点が言語化できていれば、結果が少し変わっていたように思います。
しかし、チーム全員で制限時間ギリギリまで、言語化しようと粘り強く話し合っている様子は、とても印象的でした。
「自分の気持ちや考えが、いかにしたら相手に伝わるのか?」っと考えることの大切さを、改めて感じたディベートでした。
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