2019年6月21日金曜日

「共同体感覚」をプログラムで紹介しました


皆様こんにちは、スタッフの鈴木です。

先日、アドラー心理学の「共同体感覚」をプログラムで紹介しました。
その内容を簡単ですが、紹介します。

「共同体感覚」は、”他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること”と言われています。
働くだけでなく、人が過ごしていくためには、居場所が必要です。
居場所を作ることが、再休職を防ぐうえでも大切だと思います。
そのため、共同体感覚について、キウイのプログラムで扱いました。

共同体感覚は、以下の4つから構成されているとされています。
①所属感:「私は共同体の一員だ」という感覚
②信頼感:「共同体は私のために役に立ってくれるんだ」という感覚
③貢献感:「私は共同体のために役立つことができる」という感覚
④自己受容:「私は私のことが好きだ」という感覚

これら4つ反映したチェックリストを行い、共同体感覚の観点から各自ふりかえりを行いました。

以下が、このプログラムに参加された方の感想です。

アドラーの中心的な理論である「共同体感覚」について学んだ。
まず、普段の自分の考え方や捉え方についての質問に回答した。
結果は、所属感と信頼感が一番高い点になり、続けて自己受容と貢献感となった。所属感については、家族と友達の他にリワークの存在が大きいと感じた。毎日通える場所がある、毎日会える人がいることは今の自分にとって心強い存在だと思う。また、休職中の職場に復職に向けての面談などで行った際のあたたかい対応も、自分がまだスタッフとして所属していることを感じ、安心感を得ることができた。
自己受容については、リワークに通う前はあまり持てていなかった。休職し、働かずに家でのんびりしたり、療養している自分への罪悪感があったからだ。リワークに通うようになって、先生や他の利用者さんと過ごすうちに、シェアリングなどで自分のことを話したり、聞いたりしていて考え方が変わった。「仕事を休んで申し訳ない」とばかり考えているのはやめて、今の自分を受け入れることができるようになってきた。
貢献感については、自分なりに人のためになることをしたいという思いがあり、自分の行動が誰かのためになっていることを信じて行動するようにしている。
共同体感覚が、今後の自分自身の心の健康をはかる指標となる考え方として有効だと感じた。

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