2019年10月17日木曜日

若いうちから、メンタルヘルス・リテラシーを育むこと


皆様こんにちは、スタッフの鈴木です。

日本経済新聞に興味深い記事があったので、ご紹介します。


「心の病気」学習、高校の保健で約40年ぶり復活


2022年度から実施される高校の学習指導要領によると、「心の病気」に関する学習が保健体育の授業で約40年ぶりに復活するそうです。

”精神疾患を身近な病気ととらえ、自分や周囲の人にその兆候を感じたときには適切に対処できる”能力(メンタルヘルス・リテラシー)については、世の中の多くの人に持っていてほしい感じます。
そのため、「心の病気」に関する学習が、学校教育に組み込まれることは、良い取り組みだと思いました。

確かに、うつ病や適応障害など「心の病気」を患われる方は増えており、状況的にみれば、精神疾患は身近な病気になったかもしれません。
しかし、一方では、「まさか自分が心の病気になるとは思わなかった」、「心の病気になったなんて、家族にも言えない」といった話をキウイでは、よくお聞きします。
そのため、心理的にみると、精神疾患はまだまだ身近でないなあっと感じることがよくあります。
心理的に身近でないために、症状が深刻化してしまったり、ケアに時間がかかってしまったりすることもあります。

”自分のストレスに気づき、予防対処すること”を「セルフケア」と呼びます。
若いうちにメンタルヘルス・リテラシーを育むことは、セルフケアの面においても大切だと考えられます。

ちなみに、セルフケアについては、職場のメンタルヘルスを考えるうえでも重要です。
厚生労働省の「労働者の心の健康保持増進のための指針」では、セルフケアを重要なケアの1つとして位置付けています。
しかし、職場のメンタルヘルスには、もう1つ重要なケアがあります。
それは、「ラインによるケア」です。
ラインによるケアとは、”管理職が行うケアで、日頃の職場環境の把握と改善、部下の相談対応を行うことなど”が挙げられます。
企業によっては、ラインによるケア研修も開かれているようです。
研修が行われるということは、周囲の人に精神疾患の兆候を感じた際の対処は、大人でも難しいと言えるのではないでしょうか。

そのため、若いうちにメンタルヘルス・リテラシーを育むことは、職場のメンタルヘルス(セルフケア。ラインによるケア)の面においても大切だと感じます。

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