休職してしまうような強いストレスを経験されたのですから、このような考えを抱いてしまうのも不思議なことではないように思います。
そのため、キウイでは、そのような方のそのような気持ちを受容しつつ、「転職するかどうかの判断は、ひとまず置いておいて、とりあえず、キウイに参加していき、休職に至るまでの流れを振り返ってみましょう」とお伝えしています。
そのようにして、キウイにプログラムに取り組んでいく中で、だんだんと復職するイメージが湧いてきて、復職する方がほとんどという印象です。
キウイは、復職支援のデイケアですので、「転職したい」気持ちは好ましくないのではと感じられる方がいるかもしれません。
しかし、転職を考える気持ちというのは、元いた職場に復職する上でも重要な面があると言えます。
休職してすぐの利用者様は、安心して、休職原因を振り返ることが必要です。
しかし、「本当に復職できるのか?でも、自分には今の職場でしか働くことができない」という不安な気持ちが強すぎると、それがプレッシャーになり、安心して休職原因を振り返ったり、リワークプログラムに取り組むことができません。
むしろ、そのような不安な気持ちが強すぎると、体調や気分の悪化につながってしまいます。
そのような場合に、今の職場以外に「逃げ場」としての転職という気持ちがあると、不安を和らげることができ、安心して休職原因を振り返ることができます。
また、実際に復職する場合にも、「転職することもできるし、転職も検討したけれども、それでも、やはり元いた職場に復職した方が良い」という心境に至って、復職することは、結果として、元いた職場への復職意欲を強めると考えられます。
これらの理由から、元いた職場へ復職することを目的とするリワークでも、あえて転職について検討することは有益なのではないかと思います。
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