2018年5月19日土曜日

プログラム説明「個人ワーク」

リワークデイケアは、休職者や退職者の集団を対象とした復職支援プログラムです。
そのため、どの利用者様に対しても、キウイでの治療の目的は、『再休職の予防』です。
しかし、休職している、退職している、復職・再就職を目指している点では、どの利用者様も共通ですが、そこに至るまでの背景やプロセスは、利用者様個人個人によって異なります。
その違いを考慮すると、全体を対象とした集団プログラムだけでは限界があり、できる範囲で、個人にとって必要なことについても取り組むことが、復職・再就職する上では重要です。

その一環として、キウイでは、「個人ワーク」というプログラムを設けています。

個人ワークは、利用者様一人ひとりが個別の課題(※)を設定し、取り組んでいく時間です。
※スタッフとの面談の中で、設定する場合もあります

設定する課題は、実に様々です。
たとえば、以下のようなものがあります。
①読書
……休職してしまうと文章を読むことが辛くなってしまう場合があります。そのため、文章を読む能力の回復を目的として取り組まれている方がいます。あるいは、もともと本を読むことが好きでよく読んでいたけれども、仕事が忙しく気づいたら好きな読書をしていなかったという方もいます。そのような方は、意欲の回復を目的として読書をされています。
②資格の勉強
……お仕事によっては、資格の取得を求められる職種があると思います。そのような職種では、仕事をしながら資格試験の勉強をしなければなりませんが、仕事をしているとなかなか勉強時間をとることができない場合があります。そのため、休職の時間を少しでも有意義な時間とするために、仕事をしていない時間を利用して資格の勉強をされる方がいます。休職中も仕事に関する資格の勉強をすることで、仕事の感覚を少しでも維持することにつながるように思います。また、仕事とは全く違う資格の勉強をすることで、興味・関心の回復を図ろうとされている方もいます。
③休職原因の分析や対策の検討
……多くの利用者様が行っている個人ワークがこれになります。ただ、取り組み方は、本当に様々です(利用者様一人ひとりが休職までの経緯が異なることを考えれば当然のことと言えます)。例えば、他のリワークプログラムの中で、「自分にとって必要だ」、「役に立つ」と思ったプログラムを個人ワークの時間の深めていく方がいます。熱心な人は、個人的に参考書を購入し、取り組まれる方もいます。また、リワークで紹介していない別の自分なりの方法を調べたり、編み出したりして対策を検討される方もいます。

他にも様々な目的のもと、様々な内容が個人ワークとして行われていますが、重要なことは、「再発しないために、どのような課題を設定し、その課題に対してどのように取り組むのか」だと思います。
この課題設定と取り組み方の検討には、ある程度、試行錯誤的な面があり、利用者様の主体性が必要です。
利用者様の主体性を高めるために、キウイでは「個人ワーク発表」(※)というプログラムを用意しています。
※「個人ワーク発表」プログラムについては、後日、紹介します
「個人ワーク発表」プログラムがあることで、利用者様の個人ワークも質が高いものになっているように感じます。
質の高い個人ワークを行えれば、それだけ復職時の自信に繋がり、再発を防ぐことにつながると考えています。



かたやまクリニックのHPはこちら
https://www.urawamisono-katayamaclinic.jp